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津波リスク分析サービス

2011年東日本大震災では、想定外の巨大な津波が発生し、東北地方の沿岸部では甚大な被害が発生しました。被害を及ぼす津波の発生頻度は地震よりも低いですが、一旦大きな津波が襲来すると避けることはできません。

津波リスク分析では、保険・再保険市場で世界標準のリスク評価モデルであるRiskLink®の震源に準拠した、津波による予想損失額を評価します。地震リスクと統合した分析も可能です。合理的な財務対策に活用でき、財務諸表のプロテクトにもつながります。

津波リスク分析の特徴

  • 津波リスクの管理に!
  • 日本列島周辺で発生する様々な想定津波の発生確率を考慮した分析結果のため、確率に応じたリスク管理が可能です。また、個別物件だけでなく、ポートフォリオの津波リスク管理も可能です。

  • 地震+津波リスクの評価が可能!
  • 保険・再保険市場で世界標準のリスク評価モデルであるRiskLinkの地震リスク分析結果と統合し、地震+津波リスクの分析結果も提供可能です。

  • 第三者の立場に立った分析
  • 応用アール・エム・エスは保険会社や金融機関など特定の業界や企業と特別な関係は有していないため、第三者の立場に立った公正な分析として、高い信頼をいただいております。CSR やステークホルダーに対する合理的な説明にも活用されています。

津波リスク分析結果

①イベントリスト

対象とする施設に対して大きな被害額を与える想定津波を抽出し、抽出した想定津波毎の予想損失額を明らかにします。

②リスクカーブ

対象とする施設に対するリスクカーブを算出します。リスクカーブは地震+津波のリスクカーブのご提示も可能です。目標とする確率に応じた予想損失額が把握できリスク管理などに活用できます。

日本の津波リスク

津波の発生と伝播のしくみ

海底下で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起もしくは沈降します。これに伴って海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝播するものが津波です。

津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。 逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ後から来る波が前の津波に追いつき、波高が高くなります。

水深が浅いところで遅くなるといっても、オリンピックの短距離走選手なみの速さで陸上に押し寄せるので、普通の人が走って逃げ切れるものではありません。 津波から命を守るためには、津波が海岸にやってくるのを見てから避難を始めたのでは間に合わないのです。 海岸付近で地震の揺れを感じたら、または、津波警報が発表されたら、実際に津波が見えなくても、速やかに避難しましょう。

図 津波が伝わる速さ

津波の高さは海岸付近の地形によって大きく変化します。さらに、津波が陸地を駆け上がる(遡上する)こともあります。 岬の先端やV字型の湾の奥などの特殊な地形の場所では、波が集中するので、特に注意が必要です。 津波は反射を繰り返すことで何回も押し寄せたり、複数の波が重なって著しく高い波となることもあります。 このため、最初の波が一番大きいとは限らず、後で来襲する津波のほうが高くなることもあります。

気象庁ホームページ「津波発生と伝播のしくみ」より作成

歴史津波

明治以降に日本に被害をもたらした津波で100名以上の死者が発生した津波をご紹介します。

表 明治以降で100名以上の死者を出した津波
発生年 地震名 Mj 全壊数 死者数
1896 明治三陸地震 8.2 11,723 21,959
1933 昭和三陸地震 8.1 7,134 3,064
1944 東南海地震 7.9 17,611 1,183
1946 南海地震 8.0 9,070 1,443
1960 チリ地震 Mw
9.5
1,571 139
1983 日本海中部地震 7.7 1,584 104
1993 北海道南西沖地震 8.0 601 230
2011 東日本大震災 Mw
9.0
121,768 19,533

参考