台風や発達した低気圧などに伴い、気圧が下がり海面が吸い上げられる効果と強風により海水が海岸に吹き寄せられる効果のために、海面が異常に上昇する現象を高潮といいます。日本では年間平均5.5個の台風が本土に接近しており、2004年8月の台風第16号では、大潮や満潮と重なったため大きな被害が発生しました。
このような高潮リスクの「見える化」をサポートするため、応用アール・エム・エスでは、高潮のハザード分析サービスを提供しています。
台風・低気圧の大きさや経路を設定し、シナリオベースでシミュレーションを行います。過去に発生した台風だけでなく、今後起こり得る台風を想定したシミュレーションが可能です。
台風・低気圧の接近から通過までの時間的な潮位変化を、台風針路・速度に応じて推定可能です。高潮による被害や影響時間等を推定することで、BCPなどのリスク管理に適用することが可能です。
高潮ハザードの分析結果の例として、台風通過による東京湾の潮位変化の例を示します。台風の接近・通過に伴う潮位変動が予測できます。
図中の赤丸は台風の中心から30km圏内を示しています。また、緑の四角の範囲が分析対象範囲です。